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エレファントピア

エレファントピア

City of God (ブラジル)


City of God
2002年/ブラジル
監督:Femando Meirellos & Katin Lund

判定:★★★.5(4星中)

内容:★←

ブラジルのカメラマンPaulo Linsの小説が原作。
1970-80年代、リオデジャネイロのスラム社会を描いた実話だ。

観終わった後、映画の熱にやられてぼーっとしてしまった。
リズムと、暑さと、混沌と。
ああ~、ブラジルだ。


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でたらめ感想:


何がまずショックだったかというと、子供と暴力の関係がショックだった。
よくこれ映画にしたよなあ。それでよくシンガポールに来たなあ。よく検閲されなかったなあ。と思った。(一般公開ではカットされたらしい)


私は昔援助とか人道的支援とかいう世界にも関わっていたけれども、いや~そんなこと言ってもムダでしょ!このありさまじゃあ!とも思っちゃった。
悲観的に思ったのではなく、たいへん楽観的にそう思った。

秩序というのは混沌の海のなかにポコポコ浮いている島みたいなものなのかもしれないなあ。
島に生まれて住めているのは、ラッキーなことなのかもしれないなあ。

秩序は混沌に勝てるんだろうか?

でも混沌って時として美しいよなあ。
(痛そうだけど。あまつさえ死にそうだけど。まっさきに)

などと思った。
訳分かりません。



あと、この作品は、他の登場人物に比べると大人しめな主人公(Paulo Lins)の目を通したスラム社会の小史のようにも取れるけれども、一方で彼自身のサバイバル・ストーリーでもあるみたい。
生まれたときから暴力が支配する力構造の中にいる子供たち。そこから奇跡的に“外”へ出たのが彼だったのだと思う。


そう思って観ると、彼の人生こそがスリリングだ。
気を抜けばあっという間に混沌の世界へまっさかさま。


そんで結局今現在のところどうなのよ、ブラジル?
(調べろと)

明日のことを考えて、子供たちが生きているといい。


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